アンビエント・リサーチ第2回終了

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。後半は僕のスタミナが切れてしまい失礼しました。。アンケートもご協力感謝しております。トーク中にもリクエストのあったトラックリストを記しておきます。[アーティスト, "曲名" , アルバム(発表年)]


入場 Mnemonists, Horde (1981)
Francisco López, Untitled Music for Geography (1997)
Francisco López, La Selva (1997)
Francisco López, "Track 3", Warszawa Restaurant (1995)
Francisco López, Untitled 180 (1999) "ロケット"
Francisco López, Untitled 104 "メタル"
休憩 João Gilberto, João (1991)
Francisco López, Wind[Patagonia] (2007)
Werkbund, "Aviso", Skagerrak (1987)
David Lynch & Alan R. Splet, "Digah's Stomp", Eraserhead Original Soundtrack (1982)
Mauve Sideshow, "Prelude", Meet Me In The Wasteland (1994)
Francisco López, "Qal'at Abd'al-Salam 1. Seeds Of Bird", Through The Looking-Glass (2009)
Francisco López, Amarok (2009)
神田川・環状七号線地下調節池 (非売品)
鈴木昭男, Oto-Date In Wakayama 2005 (2006)



イベントで配布した冊子「Ambient Research vol.2」の販売も行う予定です。こちらは少々お待ちください。

アンビエント・リサーチ第2回予告

アンビエント・リサーチ第2回の日時、場所が決まりました。詳細は追って掲載していきます。



アンビエント・リサーチ

第2回 フランシスコ・ロペスの「絶対具体音楽」



日時:5月15日(土) Open14:30, Start15:00〜18:00

場所:20202(ツーオーツーオーツー)
渋谷区富ヶ谷1-14-20 森林ハイツ202(03-3465-5065)
小田急線「代々木八幡駅」南口より徒歩5分、東京メトロ千代田線「代々木公園駅」出口2番より徒歩3分、バス停「富ケ谷」近く(渋谷、新宿、初台、笹塚、中野、阿佐ヶ谷からのバスが停車します)
http://www.shinrin20202.jp/



料金:1000円(冊子『Ambient Research vol.2』つき)
定員:15名
予約方法:メールにて予約を受け付けます。予約で定員に達し次第、申し込み受付を終了します。予約メールは tomotarokaneko@gmail.com(金子智太郎まで)宛てに、件名を「アンビエント・リサーチ第2回」として「参加者氏名(フルネーム)、参加者数、電話番号」を記入してお送り下さい。尚、お送り戴いた情報は当イベント予約以外に使いません。問い合わせ先も tomotarokaneko@gmail.com


アンビエント・リサーチとは・・

誰でも参加できる、アンビエント・ミュージックについての連続研究会型イベント。音楽関係者以外の方、学生、キュレーター、エディターの方、美術、映像、建築、医療、科学等に関心のある方、音楽に関心ない方もぜひご参加ください。アンビエント・ミュージックを聴くときに参考になる国内外の参考図書、資料等を見ながら、音源を聴いていきます。個人では限界のあるたくさんの情報へのアクセスに、周辺分野の理解に。アンビエント・ミュージックにまったく詳しくない学生の方もぜひ。

アンビエント・リサーチ第2回追記

リサーチが近づいてきました。今回配布する冊子の内容は以下を予定しています。


「Ambient Research vol.2」
金子智太郎「聴覚的パノプティコン(仮)」
フランシスコ・ロペス「エンバイラメンタル・サウンド・マター」(1998、金子智太郎訳)
「絶対具体音楽」ブックガイド
虹釜太郎「AR冊子連載第2回 なぜアンビエントを聴くのか ディストピアアンビエント編その1」




さて、今回取り上げるフランシスコ・ロペスですが、「Dusted Magazine」にフェイバリット・リストが載っていました。彼のコメント付きで紹介します。


1. David Lynch & Alan Splet "Eraserhead" 「サウンドトラック史のマスターピース。」
2. João Gilberto 'Eu Sambo Mesmo' 「フェイバリット・ボサノバ・シンガーのフェイバリット・ソング。」
3. Meshuggah "Chaosphere" 「Fredrik Thordendal と他のメンバーがどうやってこれを作ったのか、いまもよくわからない。」
4. Werkbund "Skagerrak" 「神秘創造のマスター[Asmus Tietchens]による、おそらく最も不気味な曲。」
5. Mnemonists "Horde" 「即興演奏が苦手で、どんなに聴いても関心がもてない(私のせいだ)。どうしてみなMnemonistsのようにやらないのかと思うときがある。」
6. Crawl Unit "Everyone Gets What They Deserve" 「どう聴いても美しいCD。」
7. Luis Miguel 'Sabor a Mi' 「メキシコのソングライターÁlvaro Carrilloによるこのクラシックはラテン地域に100万のヴァージョンがある。その1ヴァージョン。」
8. Incapacitants "As Loud As Possible" 「タイトルが雄弁。」
9. Gianfranco Pernaiachi "Ora" 「彼の話をしても、聴いている人に会ったことがない。残念だ。」
10. The Residents 'Act of Being Polite' 「まさにこの曲にレジデンツの神髄が濃縮されている。」

http://www.dustedmagazine.com/features/818


このうちの何曲かリサーチでかけようと思っています。虹釜さんのブログにもリサーチの別の予告が。

冊子「Ambient Research vol.1.1」

 イベントからだいぶ日が経ってしまいましたが、冊子「Ambient Research vol.1.1」の販売を始めます。



内容はイベントで配布した冊子に少しの改訂を加えたもので、以下のとおりです。


「Ambient Research vol.1.1」

・金子智太郎「アンビエントの想像力を支えるシステム:アンビエントとテクノロジー
[抜粋]
「トゥープの議論をふまえてここで考えたいのは、アンビエントのエンドレス・ミュージック・マシンに結びつく想像力はどのようなものかということだ。この問題に答えるためには、アンビエントのシステムの特徴をさらにはっきりさせる必要がある。「人間は本当に必要か」では音楽と機械の関係だけでなく、タイトルからして、機械と人間の関係もまた問われている。そして、何人かのミュージシャン、アーティスト、例えばマリネッティルッソロ、パーチ、グレインジャーらは、人間の感覚運動能力の拡張、強化という観点から機械を理解していたようだ。機械の助けによって結果的により高度な人間が生まれるのか、それとも機械が人間に取って代わるのかについては意見が分かれるとしても。…」


デヴィッド・トゥープ略歴 
デヴィッド・トゥープ「人間は本当に必要か:サウンド・アート、オートマタ、音響彫刻」[要約] 
アンビエントとテクノロジー:ブックガイド


・虹釜太郎「なぜアンビエントを聞くのか」




 イベントで配布した版(vol.1)からの大きな変更点は、1) トゥープ論文抄訳→要約のみ、2) ブックガイドを10冊に限定して短い解説を添付、です。

 虹釜太郎さんのテキストはこれまでに発表されたもののなかでもかなり長い(15ページ)ものでしょう。バイオロギングからユーロパイオまで、ディストピアからサイレント・ダイアローグまで、取り上げるトピックは多岐にわたります。これまで虹釜さんが発表されてきた多くのテキストのエッセンスがはっきり見えてくる内容だと思います。しかも、きわめて批判的です。虹釜さんの批判的な文章はブログでも読めますが、このテキストには自分の考えを明らかにした上での建設的な批判という印象を受けました。アンビエントに関心のある方だけでなく、音を聴くという行為を反省しようとするすべての方に読んでいただきたい内容です。



 PDFファイルは600円、コピー冊子は900円です。冊子の購入希望の方は金子智太郎(tomotarokaneko@gmail.com)までメールでご連絡下さい。件名を「Ambient Research vol.1.1」として、本文に[氏名(フルネーム)]、[形式(pdfまたはコピー冊子)]、コピー冊子を希望の方は[購入冊数]、[住所]を記載してください。支払い方法を記載したメールを返信します。お送り戴いた情報は本冊子販売以外の目的には使いません。また、お問い合わせも金子まで。

 イベントに参加していただいた方には無料でpdfファイルをさし上げます。ご希望の方は件名を「Ambient Research vol.1.1」として金子までメールをお送りください。



 冊子の委託販売も検討しています。また、まだ計画段階ですが、次回以降も「アンビエント・リサーチ」は継続していく予定です。虹釜さんのテキストは連載という形をとっています。今後の予定については虹釜、金子のブログで順次発表していきます。

アンビエント・リサーチ第1回終了

アンビエント・リサーチ第1回無事終了しました。ご来場くださったみなさまありがとうございました。イベント概要の説明の代わりに、今回聴いた音源(一部)のデータを記しておきます。[アーティスト, "曲名" , アルバム(発表年)]


David Toop, "Eeating & Cooling" Sound Body (2007)

David Toop & Max Eastley "Nights, Demixed, Circles", Doll Creature (2004)

Jim O'Rourke, "Flat Without a Back", Isolationism (1994)

Max Eastley & Michael Prime, "Hydorophony for Dagon", Hydorophony for Dagon (2007)

Mathieu Ruhlmann & Celer, "The Pulling Pools of Piccard's Scientific Motions [...]", Mesoscaphe (2008)

Harry Bertoia, "#1025 Unfolding", Unfolding (1993)

David Behrman, "Interspecies Smalltalk - Scene 1", Leapday Night (1991)

Nam June Paik, "Duett (in collaboration with Takis)", Works 1958. 1979 (2001)

Toshi Ichiyanagi, "Music for Tinguely", Obscure Tape Music of Japan Vol.5: Music for Tinguely (2006)

Len Lye, "Universe", Composing Motion: The Sound of Tangible Motion Sculpture (2006)


紹介した書籍についてはまた改めて。

虹釜さんのブログにもあるとおり、イベントで配布した冊子「Ambient Research vol.1」は今後、直接・委託販売を予定しています。リサーチ第2回の予定ともども、続報を少々お待ちください。

6日土曜日は虹釜さんが円盤で主催しているイベント「5H」に、tamaruさんが出演されます。tamaruさんが昨年発表されたベースソロ Figure は、ドローンのなかで弦と指がごくかすかに接触する音が響く素晴らしいアルバムでした。今回も楽しみにしています。